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cuento



「クエント〜」

と、夜、パジャマ姿の息子が言うと、

ベッドに入って絵本を読みます。

「cuento」とはスペイン語で物語のことです。




こどもたちが通っている補習校の息子のクラスでは、

週替わりで保護者が絵本の読聞かせを行います。

今日はわたしの番だったので、

わたしも息子も大好きな

ジョン・バーニンガムの「ひみつだから!」

を読みました。



去年は落ち着きがなかったこどもたちも、

今ではきちんと座って私語もなく、

みんなきちんとお話を聞いてくれてびっくり。

こどもの成長は早いなあ、と改めて思いました。



読み終わった後、クラスの父兄の方に、

「絵本読むのがすごい感情が入っていた」

と言われ、ひえ〜〜!

と恥ずかしく。。。



こ、これでもいつもよりかなり控えめに読んだつもりなのに。。。



日本にいた頃、小学校で読み聞かせのボランティアに参加していたわたし。

毎週朝の時間に各クラスに入って読聞かせを行ったり、

時には地域の幼稚園にお呼ばれして紙芝居や紙人形劇を行ったり。

みんなで手作りで背景の絵を描いたり、

とても楽しかった思い出です。


そのときに、読み聞かせの極意(?)

を教わったのですが、

その中に、

「著者の意図から外れてはいけないので、

できるだけ淡々と感情を込めずに読むこと」

という教えがありました。

わたしは、そうか、、そうなのか、、、(←既に感情たっぷりに読んでいた)

そうしなくてはいけないな。。。

と、思ってはいたものの、読んでいるうちにどうしても感情が出てきてしまい。



こどもたちも、登場人物によって声色を変えたり、

怖いところは怖く、

楽しいところは楽しく、

驚かせるところは溜めてから一気に読んだりと

バリエーションを付けた方がずっと食いつくので、

家では専ら「ママの絵本劇場」と化していました。



今日は、補習校で、いつもよりずっとずっと大人しく読んだのに、

それでも感情豊かだなんて、

普段家ですごいことになっているのではなかろうか。。。



でも、息子は

「テレビ見るよりもママのクエントのほうが好き!!」

と言ってくれるので、まあ、いいのかな。



ちなみに、わたしの声、なぜかほんとによく

「ジブリっぽい」

と言われます。


それで感情たっぷり、、、

なかなかおもしろいよね?きっと。。。



2016.12.18
新たな試み



大変ご無沙汰ぶりのブログ更新になってしまいました。。。

最近はinstagramで近況を報告することが常になっていましたが、

今回少し長くなりそうなのでブログに。




今月末の大阪展を皮切りに、

9月には東京展、飛騨高山展と、今回も展示会を開催します。


展示会のアナウンスをごらんになって、もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、

今回は"EXHIBITION"の前に季節を表す"SS"の文字があります。

これを見て分かるように、今回は、いつものように1年まとめての春夏秋冬の展示会ではなく、

春夏(SPRING/SUMMER) のみの展示会になっています。




今まで年に一度の展示会を開催してきて、半期に一度となるとペースも変わりますし、

まずは今回やってみて、本当にできるのか?を試してみる。。。

お試しのようなものでもあるのですが。



今回このようにする経緯にはいろいろな理由があります。

単に展示会の回数が増えるということだけではないので、

少しここでお話させてください。




年に2回の展示会に加え、今回から大きく変わったことが1つあります。

それは、

「手刺繍の入った商品を減らす」

ということです。


これを決断するのには非常に勇気がいりました。。。



今回は、バルセロナで生産した2型の商品にのみ、全てわたし自身が手刺繍を施します。

こちらがそのうちの1型の手刺繍部分です。


IMG_0084.JPG


このバルセロナ生産の商品には、数に限りがあります。

現時点で、わたしが手刺繍を施すのに限界と思われる数です。




いままで手刺繍にこだわってきて、なぜそこを変えたかというと、

一番大きな理由はこどもたちのことにあります。


わたしは今まで仕事よりもこどもに優先順位があり、これからもそれが変わることはありません。


バルセロナに引っ越して3年、こどもたちのことでひとつ気がかりなことがあります。


それは、こどもたちの言語の問題です。


こどもたちは、3年の間にびっくりするほどバルセロナの公用語、「カタラン語」

や、スペイン語を話すようになりました

同時に、わがやのこどもたちは、毎週末日本語の補習校へ通っています。


こどもたちに週末までも勉強をさせることを、悩んだ時期もありましたが、

彼らは生粋の日本人。

日本語を正しく読み書きして、話せるようにしてあげないと、

こどもたちがかわいそうだと、わがやでは考えています。(いろいろな意見があることは承知しています)


とはいえ、こどもたちの勉強のスケジュールは大変厳しいものです。

もう日常生活に支障がないレベルのカタラン語ですが、お勉強となると専門的な言葉も出てくるので、

今でも週に1度はカタラン語の先生に付いています。

そして、週に1度の日本語の授業。

日本語の授業は、日本の子供たちが1週間かけてすることを、週に1度、3時間の授業でするために、

家庭学習が必須です。

宿題もかなり出ます。

長女は小6の1学期まで日本で生活していたので、自分で学習することができますが、

次女、三女はまだわたしが手伝わないとかなり辛いところ。

今は、毎週水曜日に学校のお昼休みに迎えに行き、

近くのベンチで持参のお弁当を食べさせた後、

近くのカフェで1時間半ほどわたしが日本語の勉強を見ています。

現地校の宿題も出ますし、

5時に学校が終わって6時頃帰宅、9時に就寝するまでに、

普段帰宅後に日本語の勉強に取る時間がなかなか作れないことから、

そのようにしています。



それに加え、わたしの手刺繍の仕事にかかる時間が多く、

納品予定に間に合うように、

休日返上で刺繍をしていることもあります。

すこしずつ、ご注文していただく数が増え、

少量生産とはいえ、わたしひとりで刺繍をすることに限界を感じはじめていました。。。



そんなとき、日本語の先生から、我が家のこどもの言語状況について

ご心配の声をいただきました。

それは、



わがやのこどもが

「ダブル リミテッド」

という状況になりつつある、ということ。




聞き慣れない言葉で、わたしもそれまで知りませんでしたが、

「ダブル リミテッド」

とは、多言語の中に生活するこどもにしばしば起こる問題のようです。


(長くなりますのでここでは「ダブル リミテッド」についての説明は省きます。

ご興味のある方は検索してみてください。)




とにもかくにも、先生から、

その言葉を聞いて、もっとこどもたちの勉強を親であるわたしが見てあげないと、

とてもではないけれど無理だ、と思いました。

今の手刺繍の状況では、それは叶いません。



それが、手刺繍を減らした理由のひとつです。



こどもたちにそこまでして勉強させることに、

わたし自身も葛藤があります。

スペインに引っ越した以上、もう日本語は諦めようか、とも思いました。

でも、、、

こどもが4人、、、

将来こどもたちにはたくさんのお金は残せないでしょう。

だからせめて、日本語もスペイン語もカタラン語も、

完璧に理解できるという財産を残してあげたいんです。




また、もう一つの手刺繍を減らした理由には、

流通上の理由があります。

現在、日本で生産した商品を一度スペインに全て送り、

手刺繍を施したあと、

また全て日本へ送っています。


その分の送料は全てを商品の価格に入れているわけではなく、

かなり売り上げが厳しい、、という現実があります。


そして、今年から郵便の事情が変わり、

日本からの郵便がわたしの周りでもあいついで紛失、届かない

といった問題が発生していて、

大事なオーダー品を送ることを躊躇しています。



そんな事情により、今回より手刺繍はスペイン生産の2型に限定させていただきましたが、

今回は、その他の日本生産の商品の多くには機械刺繍を入れることにしました。

その刺繍の文字は、わたしが手書きしたものです。



IMG_0081.JPG



そして、そんななか年に2度の展示会にしたのは、

手刺繍の数を減らせば、もう少し展示会のペースを上げることが可能かもしれない、ということ。


そして、単に作りたい服がたくさんあるということ。



今回は、機械刺繍が入ることもあり、

もしかしたら、今までのOmas Händeのイメージとはすこしイメージが変わっているかもしれません。

でも、そんな変化を楽しみに、展示会にいらしていただけたらうれしいな、、、

と思います!



長々と最後まで読んでくださったみなさま、

ほんとうにありがとうございます。



今までご愛用くださったみなさまに、

ご理解いただけることを祈っております。。!



それでは、みなさまにお会いできるのを心より楽しみにしています★




2015.08.22
息子と飴



先週2日間熱を出して学校を休んでいた息子。

久しぶりに日中ふたりきり。


熱はあるけど、機嫌は良くて、元気すぎるくらい。


お休みして2日目、どこからか棒付きのキャンディを持って来た息子。

「あめ たべてもいーい?」

と聞いてきた。


以前も書いたけれど、前歯が虫歯になってしまった息子。

以来、飴とチョコレートは食べさせないようにしている。


息子にも、よく説明して、よく理解して、

学校で先生が飴をくれそうになってもきちんと「no」と言って断っているみたい。




「飴はダメでしょ。虫歯になっちゃうから。そうでしょ?」

とわたしが言うと、

「でも、なぎ、あめがすきだから。。。」

と言う。

熱だからかな。

「きょうはやめようね。また今度ね。」

とわたしが言うと、

「うーーー」

と、ちょっとぐずぐず。

「ママ、ちょっと洗濯もの干してくるから」

と言ってリビングを出たわたし。

あれ?ついて来ない。。。

前日も学校を休んで、洗濯物をわたしが干していると、

「なぎもやる」

と言って靴下とかを干してくれたので、すごく褒めたら、

「あしたもやる!」

と張り切っていたのに。おかしいな。。。


ちょっとへんだな、とは思ったけれど、外は寒いし、熱もあるから、

洗濯もの干しには誘わずにそのままにしておいた。



洗濯物を干していると、窓越しにリビングの入り口が見えるのだけど、

そこに息子が立って、チラチラとこちらを見て

なんだか様子をうかがっている。



あれえ〜〜???まさか、飴食べたか???






洗濯を干し終わって、リビングに戻ると、息子の姿がない。



「あれ?なぎ〜、どこ?」



呼んでも返事がない。



「どこ〜〜??」

と言ってベッドルームへ行くと、

ベッドと壁の間に体育座りして表情をこわばらせている息子。



「なに、どうしたの??」

と聞いても、

顔をこわばらせて首を振る。



「なあに、そんなに飴が食べたかったの??」

と聞くと、今にも泣きそうな顔で、

「うん。」

と答えた息子。


「そっか、じゃあ、きょうだけ特別に食べよっか?」

と、わたしが言うと、

息子はとたんに顔をぐしゃぐしゃにして涙をぽろぽろ流し、

「もうたべちゃったあ〜〜〜」

と言った。


えーん、えーん、とわたしに抱きついて泣く息子。



「え〜〜〜!食べちゃったの〜??どうしてママにナイショで食べたの?」

とわたしが言うと、

「えーん、えーん、歯磨きする〜〜〜」

と泣きながら言う。



きっと、歯に悪い飴を食べたということよりも、

わたしにナイショでやっちゃダメよと言われていることをしてしまったことが

自分自身ショックだったのかもしれない。




その夜、寝るときに息子はわたしにこう言った。

「きょう、あめたべちゃった。ごめんなさい。」






なんだか、わたしに謝ってもらうのが申し訳ないというか、

なんだかかわいそうになってしまった。

わたしが悲しむから飴を食べないようにしているのかなあ、

とか思ったり。



とは言っても、ことばって大事だから、

褒められると伸びるし、ありがとうって言われるとうれしいし、

ごめんなさいが相手の心を癒すときもある。

だから、きちんと言える子っていうのはやっぱりすてきだな、と思う。




そんな息子、先日

クラスの10月と11月のお誕生日の子合同のお誕生日会でお祝いしてもらいました。








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ほんとうに楽しそうだったな。

ず〜っと、男の子たちと風船でサッカーしてて。


ほんとは禁止のチョコも食べたしね!










2014.12.01